「SAYURI:Memoirs of a Geisha 」
外国人が書いた日本・芸者。そして演じるのは中国人女優。 どんなもんかと思いつつ観てきました。
日本語吹替えバージョンもあるようなので、どちらかというとそちらをお勧めしますねぇ・・・・ だって、「オカアサン、Thank you」なんだもん。
「旦那」「おねえさん」「おかあさん」「こんにちは」「もしもし」だけが日本語で、続くのは英語。さらにそれを話すのがアジアンってことで、ちょぉっと違和感を無視することは出来ませんでした。 作品そのものは、パンフレットにもあるように、「外国人が見た日本・芸者。つまり、ゲイシャ・フジヤマの世界」だったかと。
以下、ネタバレありの感想です。
****ネタバレあり***
「シカゴ」のロブ・マーシャルということで、まぁ映像の美しいこと語ること。多少の脚色や誇張が入ったとしても、それはまあ美しく、日本庭園ってこんなに綺麗だったのかと思わされました。これには脱帽。
とかく誤解されがち・・・・それも、海外からだけでなくきっと国内でも誤解している人は多いだろうと思う芸者。この作品で描かれるのは「ゲイシャ」ですが、高級娼婦ではなく、芸を究める者としてきちんと描かれていたのは良かったんじゃないかと。置屋のおかあさんも主人公のSAYURIも、「ゲイシャはコルティザン(高級娼婦)じゃない」「女郎じゃない」とはっきり言ってました。
けど、あれだけでゲイシャ!=娼婦、女郎==prostitute と分かるのか?
女の世界は見事なものでした。コン・リーは2046のイメージしかなくて、あんなに若くなるとは思わず(^^; 格と凄みはすごかったです。でもなぁ・・・あれだけの迫力と存在感で名前が初桃ってのはギャップがでかすぎ!それとも、舞妓になった時にはものすごく初々しかったんだろうか・・・・
対する豆葉演じるミシェル・ヨー、この人が一番違和感なかったのですが、ビシっと腰が据わってて、でもゲイシャの哀しみもしっかり漂っててさすがでした。 SAYURIの水揚げ相手を、一番の高値をつけた男爵(豆葉の旦那)ではなく蟹の医者にしたのは、自分の旦那を取られたくなかったからではなかったんじゃないかと思わされました。もしかしたらそうかもしれませんけれど、駒として扱いながらもどこか女同士のドロドロから一歩引いていたキャラクターのような気がします。ミシェル・ヨーが初桃をやったら・・・どーなってたんでしょうね~
チャン・ツィイーは、綺麗なんですが・・・・ 日本女性を演じるには強すぎるのではないかと(^_^; 辛いことがあってもへこたれない、柳のようなしなやかさ・強さをイメージすると、彼女の演じたSAYURIはバネが強すぎたように思いました。 バシッと殴られたらフンッと振り返って睨みつけてくるような、そんな鋼のような強さというのでしょうか。柳の強さとはちっと違うよなぁぁぁぁぁ、なんて。
だって、おカボに裏切られてすんごい痛手を負っても、真正面見据えて耐えてるんですよね・・・ ダメージがすっごく大きいはずなのに、耐え度合いがちと少なくて、続く「傷つきまくったSAYURI」のシーンも悲哀度が少ない?どうせならもう少し視線を落として耐えてくれた方が・・・・・なんて。個人的な好みですけど。
渡辺謙さんは、まぁ~~~かっこよかったです。全身から放たれるオーラと色気が(*^^*)
今に始まったことじゃないですけど、半端に使われちゃった「バットマン・ビギンズ」よりかなり目の保養になりました。
役所広司さん、渡辺さんの隣でも霞まなかったってことはもしかしたらかなりすごいのかも。なぜか、この方だけは英語で話してても全然気にならなかったです。言葉を越しちゃってるのか?
「ラストサムライ」では、まだまだエキセントリックな描かれ方をしていたように思える日本ですが、この作品ではまだマシになったような気がします。 細かいところを言い出したらキリが無いと思いますけどね。
でも、alexは花街には縁がなくて知識がないので、本来のお作法とか分からないし細かいところを突っ込めるほどのものがないので、素人から見た感じではそれほど「あ~あ、またナンチャッテニホンだわ」と感じるところは少なく、楽しめました。
ちょっと長かったですけどね・・・・ もちっと短くなったんじゃないかとも思ったり。
しかし・・・・ SAYURIがメインで踊った舞踊大会(?)。 あれはどーみても歌舞伎では?あそこだけ、何か違うような気がしました(^^; ちょっとトーンが・・・
忘れちゃいけないのが、桃井かおりさんですかね。ま~、見事な存在感で。 主役食ってる?(笑)ロンドンに留学したこともある方だから、英語バリバリOKだと思ってたんですけど、そうでもなかったのでしょうか。 でもまぁ、キセルをプカ~~っとふかすところなんて、貫禄ありまくり、桃井ワールド出来上がり。
二度見る気は皆無ですが、日本語吹替えでご覧になる方がいらしたら、日本語バージョンの感想を聞いてみたいと思いました。 映像に関しては、ほんっとに美しい!ものでした。
あ、そうだ。でもねでもね。いくら着物がはだけやすい衣装だと言っても、あんまりにも脚見せすぎだよ・・・ って、色気出すためですか?あの太ももまで見せて動き回るのは・・・。その着こなしは、それこそ女郎だろ。
こちらにも参加してます。(映画&英国俳優)
よろしければポチっと押してやってください→人気blogランキングへ
「◆Films◆」カテゴリの記事
- 『Duplicity/デュプリシティ』の前売と特典の電卓&ボールペンをget! クライヴ・オーウェン(2009.03.17)
- 『Public Enemies』予告編登場!クリスチャン・ベール、ジョニー・デップ(2009.03.05)
- クライヴ・オーウェン、ジュリア・ロバーツ主演『Duplicity/デュプリシティ』日本サイトopen(2009.02.22)
- 気になる映画、『レイン・フォール』椎名桔平、ゲイリー・オールドマン(2009.01.27)
- 『大いなる陰謀/LIONS for LAMBS』感想 トム・クルーズ/メリル・ストリープ/ロバート・レッドフォード(2008.05.07)
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/48366/7586804
この記事へのトラックバック一覧です: 「SAYURI:Memoirs of a Geisha 」:
» SAYURI 評価額・1300円 [Blog・キネマ文化論]
●SAYURIをTOHOシネマ浜松にて鑑賞。 貧しさゆえに9歳で置屋に売られた少 [続きを読む]
受信: 2005/12/12 19:08
» SAYURI~memories of Geisha [毎週水曜日にMOVIE!]
まあ、このちびさゆり=千代ちゃんのうまいこと、うまいこと。
日本の映画かと思っちゃいました。彼女だけ。あと桃井かおりね。
冒頭から千代ちゃんが花街に売られていくまで、日本語が飛び交い、異様な日本の駅(ブレードランナーみたいだった)を通り、違和感が結構ありました。
でもちいさい千代ちゃんが英語でセリフをはじめた頃から、そんなことはどうでもよくなっていました。
姉と離れ離れになり、芸者の置屋で下女になった千代(大後寿々花)。売れっ子芸者の初桃(コン・リーにいじめられながらも、おかあさん(桃井... [続きを読む]
受信: 2005/12/12 19:26
» 「SAYURI」 [M[エム]]
製作年度:2005年製作国・地域:アメリカ上映時間:146分監督:ロブ・マーシャル製作総指揮:ゲイリー・バーバー 、ロジャー・バーンバウム 、ボビー・コーエン 、パトリシア・ウィッチャー原作:アーサー・ゴールデン脚本:ロビン・スウィコード 、ダグ・ライト音楽:ジョン・ウィリアムズ出演:チャン・ツィイー 、渡辺謙 、ミシェル・ヨー 、役所広司 、桃井かおりオススメ度:★★★★★ストーリー:幼いころ祗園の置屋に売られたさゆり(チャン・ツィイー)は、不思議な瞳をした美しい少女に成長し、その魅力...... [続きを読む]
受信: 2005/12/13 00:13
» SAYURI(MEMORS OF A GEISHA) [ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!]
その少女は、特別の輝きを持っていた・・・
運命の出会い・・・
絢爛
無垢
毅然
昔、ダウンタウンがやっていたGEISHA GIRLSの話ではありません・・・(笑)
[続きを読む]
受信: 2005/12/13 02:27
» SAYURI [ブログ:映画ネット☆ログシアター]
今までの日本を舞台とした映画だと、外国の人が思い描いてる日本って感じの映画が多いのですが、
『SAYURI』は、そんなこともなく日本人がみてもそれほど違和感なく観れるのではないかと思います。
ただ、日本語と英語が入り混じっていたのは、すごく違和感があります。
冒頭の千代が売られるところは完全に日本語だったので、間違えて日本語版をみているのかと思いました。
かと思えば、途中から千代が英語を話し始めるのはかなりヘンです。
JAPANってのを印象付けるために、日本語をところどころ入り交えたんですかね。
話... [続きを読む]
受信: 2005/12/13 14:09
» 映画館「SAYURI」 [☆ 163の映画の感想 ☆]
予告編で観たときの印象、そのまんまの作品でした!
予告編以上に良くもなく、悪くもなく。。。
原作の「Memories of Geisha」、オーストラリアにいたころに外国人の友達に「読んだよぉ~!」って言われたんだけど、そのころ私はこの小説しらなくてなんとも答えよう...... [続きを読む]
受信: 2005/12/14 05:57
» SAYURI:Memoirs of a Geisha [空想俳人日記]
一葉の 想いを糧に 身を託す
当初、スピルバーグ自身が監督する予定だったらしいけど、多忙故、製作に回ってロブ・マーシャルに監督まかせたらしいけど、本当かなあ、多忙って理由。
構想の段階でクロサワからの助言もあったらしいけど、なんか、アメリカの場合、編... [続きを読む]
受信: 2005/12/14 12:17
» SAYURI [エンタメ!ブレイク?]
ゲイシャワールドを絢爛豪華に描く、
ハリウッドらしい良悪クオリティ。
アジア女優の競演に引き込まれる… [続きを読む]
受信: 2005/12/15 06:07
» SAYURI [エンタメ!ブレイク?]
ゲイシャワールドを絢爛豪華に描く、
ハリウッドらしい良悪クオリティ。
アジア女優の競演に引き込まれる… [続きを読む]
受信: 2005/12/15 06:09
» SAYURI [Alice in Wonderland]
一人の芸者の数奇な運命を描いたアーサー・ゴールデンの世界的ベストセラー『さゆり』を、スティーヴン・スピルバーグ製作の下、「シカゴ」のロブ・マーシャル監督がメガフォンをとり豪華に映画化。主演は「HERO」のチャン・ツィイー、共演に「ラスト サムライ」の渡...... [続きを読む]
受信: 2005/12/15 12:49
» 「SAYURI」映画の魔法が幸せな気分にさせる [soramove]
「SAYURI」★★★★
チャン・ツィイー、渡辺謙、大後寿々花、ミシュエル・ヨー主演
ロブ・マーシャル監督、2005年、アメリカ
この映画に嫉妬した。
日本で描けない
日本の「美」を
そこに見たからだ。
戦前までは
あんな文化が
日本に存在していたのだと
...... [続きを読む]
受信: 2005/12/15 17:55
» SAYURI [UkiUkiれいんぼーデイ]
鑑賞いたしました〜!
感想はまず、これはいったいどこの国??
家並みも部屋の雰囲気も、それから着物の着付け方、髪型、化粧、日舞、障子の格子の枠の形に至るまで。。。
ぐぁーーーおかしい!ヘン!
劇場を出てきた人も口々に言ってました。
ポスターのチャン・ツィイーの着物姿がキレイだったので、ハリウッド製にしては正当な日本を描いてるのかな〜なんて思い観たもので、あーやっぱりここまでが精一杯か。。。というのが正直なところでした。
よく考えたら、アメリカ人が撮る日本の‘芸者’なわ... [続きを読む]
受信: 2005/12/15 19:21
» SAYURI [まぁず、なにやってんだか]
予告を観て、とっても楽しみにしていて前売券を買っていたのに、観に行くのが遅くなってしまいました。公開から一週間経っただけで、近所のシネコンは一日の上映回数が3回に減ってしまい、「評判いまいちなのかなー」とちょっと心配になったのであります。でも、良かったですよー。
日本語のところと英語のところと混ざっているので、最初は違和感がありますが、内容に引き込まれていくうちに、たどたどしい日本語もかわいく思えます。
子ども時代の千代(OHGO SUZUKA)はかわいらしく、大人になってチャン・ツィイ... [続きを読む]
受信: 2005/12/18 10:14
» 映画「SAYURI」 [茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~]
原題:Memoirs of a Geisha
チャン・ツィイーが日本を舞う、「LOVERS」で魅せた得意の舞を、今度は花街を彩る水揚げ前の芸者として、見事な扇さばきで・・・魅せる。
貧しい漁村に生まれた姉妹が"花街"に離ればなれに売られる。千代(後のさゆり)は姉と共に... [続きを読む]
受信: 2005/12/19 01:23
» SAYURI [UkiUkiれいんぼーデイ]
鑑賞いたしました〜!
感想はまず、これはいったいどこの国??
家並みも部屋の雰囲気も、それから着物の着付け方、髪型、化粧、日舞、障子の格子の枠の形に至るまで。。。
ぐぁーーーおかしい!ヘン!
劇場を出てきた人も口々に言ってました。
ポスターのチャン・ツィイーの着物姿がキレイだったので、ハリウッド製にしては正当な日本を描いてるのかな〜なんて思い観たもので、あーやっぱりここまでが精一杯か。。。というのが正直なところでした。
よく考えたら、アメリカ人が撮る日本の‘芸者’なわ... [続きを読む]
受信: 2005/12/19 18:25
» バットマン・ビギンズ続編でフィリップ・シーモア・ホフマンがペンギン?? [ティム・バートンJP-TimBurtonJP]
「レッドドラゴン」「コールドマウンテン」に出演し、来年公開される「ミッションイン... [続きを読む]
受信: 2005/12/20 13:20
» SAYURI(映画館) [ひるめし。]
CAST:チャン・ツィイー/渡辺謙/ミシェル・ヨー/役所広司/桃井かおり/工藤由貴/コン・リー 他
■アメリカ産 146分
さすがアジアン・ビューティーのチャン・ツィイー!!ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたみたい!!芸者のお稽古の成果が出てよかったね。
ミシェル・ヨーとコン・リーはこの映画で顔と名前を知ったけど、お二人とも存在感があってスゴイ!日本人キャストより�... [続きを読む]
受信: 2005/12/25 22:14
» 映画「SAYURI」を大絶賛! [bobbys☆hiro☆goo☆シネプラザ☆]
チャン・ツィイー主演で話題の
映画「SAYURI」を観てきました。
一言でいうと「大絶賛」です!
豪華で絢爛!
2時間26分と長いにもかかわらず
無駄なシーンがなく
魅せられてしまいます。
出演者の演技も素晴らしいものです。
会長役の渡辺謙・・・もうハリウッド映画に慣れたもの
延さん役の役所広司・・・第2の渡辺謙になるか?
おカボ役の工藤夕貴・・・彼女も八リウッド慣れ
おかあさん役の桃井かおり・・�... [続きを読む]
受信: 2005/12/25 22:37
» 元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ② Memoirs Of A Geisha [*華の宴* ~ Life at night ~]
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る4回目の記事です。
(※過去ログはコチラ⇒1回目 / 2回目 / 3回目)
先日鑑賞した 【SAYURI -さゆり-】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥
舞妓と芸妓
今まで幾度となく綴ってきた "お題" だから知ってる人も多いだろぅけど。
女の子の憧れの的、「舞妓」 とい... [続きを読む]
受信: 2006/01/01 03:57
» 元舞妓が語る‥ 【SAYURI】 ② Memoirs Of A Geisha [*華の宴* ~ Life at night ~]
映画 【SAYURI ~Memoirs Of A Geisha~】 について綴る4回目の記事です。
(※過去ログはコチラ⇒1回目 / 2回目 / 3回目)
先日鑑賞した 【SAYURI -さゆり-】 と、私が実際に見聞きしてきた現在の花街事情とを比べながら
シリーズでお話しています。
※ ネタバレの可能性があるので、鑑賞してから読んだ方がいいです‥
舞妓と芸妓
今まで幾度となく綴ってきた "お題" だから知ってる人も多いだろぅけど。
女の子の憧れの的、「舞妓」 とい... [続きを読む]
受信: 2006/01/01 04:51
» SAYURI [日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~]
貧しい家庭で育ち、9歳で置屋に売られた千代は、置屋の下女として働かされていました。ある時、「会長」と呼ばれる紳士から優しくされ、その後、芸者になって「会長」と再会することを夢見るようになり...。
豪華絢爛な作品でした。ただ、「貧しく生まれ育った女性の成功譚... [続きを読む]
受信: 2006/01/03 00:32











コメント
外国人の原作・監督による中国人主役のアジアの俳優が英語を話す映画ってことでとても興味深く観れました^^;。
コン・リーの迫力はまだチャン・ツィイーには負けないわよ!って実際の気迫が伝わってくるようでした。そういえばチャン・ツィイーはゴールデングローブ賞にノミネートされましたね。やっぱり欧米人には日本人も中国人もあまり関係ないのかも…。きっと日本人にしか表現できない日本人らしさって分かりませんよね。
桃井かおり良かったです♪
投稿: りーめい | 2005/12/14 21:49
>りーめいさん
日本人から見て欧米人がみな同じ顔に見えるように、欧米から見るとアジア人(少なくとも日中韓)は同じように見えるんでしょうね~。
一応日本でもオーディションやったらしいですが、実力のある女優がいなかったとか。
ま、原作が欧米人の書いたものですので、映像化も欧米でいいよ。。。と割り切ることにしました(^_^;
映像は美しかったですしね!
投稿: alex | 2005/12/16 16:10