« 「アフター・ウェディング」の試写会情報 | トップページ

2010.05.10

マッツ・ミケルセン主演 ドイツ映画『Die Tür/The Door』DVD鑑賞♪

久々~のマッツブログですが、『Die Tür』をタイ版DVD・英語字幕で鑑賞したので、さらっと感想をば。

『Die Tür』、英語タイトルは『The Door』。マッツは主演で、Davidという画家であり、小さな娘の父親でもある人物です。

Die_tur_mads_mikkelsen_dvd1

予告編はこれ

[URL]http://www.youtube.com/watch?v=psjxsRSrqYE

以下、ネタバレありの粗筋&感想です。

★ネタバレ注意!★

※英語字幕で鑑賞しているので、間違いや解釈ミスがあるかもしれません。あらかじめご了承ください。

David(Mads Mikkelsen)は画家。妻Maja(Jessica Schwarz)と幼い娘Leonie(Valeria Eisenbart)がいるが、妻を大切にせず隣人Gia(Heike Makatsch)と浮気をしていた。

Majaが不在のある夏の昼下がり、蝶を追いかけるLeonieの呼びかけにおざなりに対応し、DavidはGiaの家へ行き、情事に耽る。家に戻ったDavidは電話の呼び出し音にLeonieが応えないことを不審に思う。Leonieは、蝶を追いかけている時にプールの縁に躓いてプールに落ち、きちんと結んでいなかった靴紐がプール内に引っかかって溺死していた。

5年後の冬、Davidは妻Majaの許しを請うが許されず、娘の死んだプールに飛び込むが、友人のMaxに助けられる。今日は自分の家に泊まれというMaxから逃げ出し道路を彷徨うDavidは、青い羽を持つ蝶を見つけその後を追う。蝶が飛んでいった先には1つのドアがあった。

Davidは恐る恐るそのドアをくぐる。暗い通路を少し歩いた先にはもう1つのドアがあり、そのドアの向こうは5年前の夏だった。道路に出たDavidの前を、5年前のDavidがGiaの家に向かって歩いている。ちょうどその頃、Leonieがプールに落ちているとも知らず。Davidは車に轢かれかけるが、構わずプールに飛び込み、娘Leonieの救出に成功した。

靴紐を結ばなかったことをママに内緒にして欲しいと願う娘に約束し、DavidはLeonieを寝かせる。その直後、電話の呼び出し音が鳴り響き、Davidは今まさにGiaの家から帰ってきている5年前の自分に不審感を抱かせないよう、慌てて受話器を取り上げ、応答はしないまま切った。(5年前のDavidは、呼び出し音が切れないことで異変に気づいたので)

身の処し方に悩むDavidだが、うっかり画材を落としてしまい、慌てて片付けているうちに気配に気づいた5年前のDavidに襲われる。揉み合う最中、Davidは手にした鉛筆(?)を5年前のDavidの首に刺し、彼を殺してしまう。

倒れこんだ5年前のDavidと床に広がる真っ赤な血。ちょうどそこへ、昼寝から起きたLeonieが階段の上に姿を現わした。慌てて倒れているDavidを自分の身体で隠し、部屋に戻るようにLeonieを怒鳴りつけてしまうDavid。Leonieが部屋に戻ったことを確認して、彼は5年前のDavidの遺体をビニール袋で包み、裏庭に埋めた。

5年前の自分に成り代わったDavidは、罪の意識に耐えられず親友Maxに真実を告げる。しかしMaxは未来から来たというDavidの言葉を信用せず冗談だと笑い飛ばした。

娘Leonieは、子供の感性の鋭さからか、今目の前にいるDavidが今朝までのDavidでないことを見抜き、懐こうとしない。ある時、Davidは「パパをどこへやった」とLeonieに問い詰められる。「パパはよくないパパだったから、Leonieのガーディアンの1人である自分が、前のパパの代わりにここに来た」と説明するDavid。パパは遠いところへ行き、手紙を書くことも会うこともできないと説明すると、Leonieは悲しみながらもその事実を受け入れ、Davidをパパとして扱うようになる。

度重なる浮気により関係が冷めていたMajaとDavidだが、Davidの努力もあり、徐々にその関係は改善されつつあった。Davidの誕生日パーティが友人達を招いて開かれた。その最中にLeonieの描いた絵を見たMaxは顔色を変えて裏庭に飛び出す。訝しく思ったDavidがLeonieの絵を見ると、そこには血の海に倒れる5年前の自分と、その自分の隣に跪く自分の姿が書かれていた。Maxは、先日の自分の告白が真実であることを知ってしまったのだ。

浅く埋められていた5年前のDavidの遺体は、腐敗と激しい雨によって地面に顔を出していた。それを見つけて立ち尽くすMaxにDavidは理解を求めようとするが、Maxは家の中にいるMajaや友人達にすべてを話すと激昂する。絶対絶命のピンチに陥ったDavidを救ったのは、Maxの後ろに立ち、彼の頭にシャベルを振り下ろした怪しい隣家の男だった。

驚愕するDavidに、男はMaxの死体を片付けるように言う。今の生活を続けたければ、誰も傷つけたくなければそれしかない、と言われ、Davidは男と共にMaxの遺体を車に積んで捨てに行った。
恐ろしくなったDavidは、家に帰るとMajaとLeonieを連れてあの「ドア」をくぐろうと決意する。しかし、Davidの行動が理解できないMajaはLeonieと共に家に戻り、Davidは隣家の男に殴り倒されて、何処にも逃げ場はないと脅された。どうやらこの世界には、Davidと同じようにこの「ドア」をくぐってこちらにやってきた人間が数多くいるらしいことが分かる。

誰が成り代わった人間で、誰がオリジナルなのか。
DavidはGiaが入れ替わっていることに気が付いた。
妻の友人であり隣人でもあるスザンヌはまだオリジナルのようだ。

ある日、妻Majaは家の近くで口論する一組の男女を見かけた。不審に思ったMajaは、別の日にまた彼らを見かけ、あとを尾ける。なんと、彼らはDavidと同じ世界からやってきたもう1組のスザンヌ夫妻で、彼らはMajaが見ていると知らずこちらの世界のスザンヌ夫婦を殺害する。その現場を見てしまったMajaは、半狂乱になってスザンヌ夫婦の娘とLeonieを自宅にかくまい、警察を呼んだ。しかし、やってきた警察はスザンヌ夫婦の娘を夫婦に返せと主張し、Majaは異常者のように扱われる。

スザンヌ夫婦が入れ替わったことに気づいたDavidは、パニックを起こしているMajaをなんとか宥め、しばらく監視を怠るなと言う警察に苦く頷く。
そこへ、1本の電話が入った。
電話の主は、Davidと同じ世界からやってきたMajaで、彼女は隣家から電話をかけていた。

「こちらの世界の娘は生きている」
Leonieを取り戻したいと切望する5年後のMaja。しかしそれは、この世界にいるMajaの死を意味する。

苦悩の末、DavidはこちらのMajaとLeonieを、自分達がいた世界に行かせることを決意した。あの「ドア」を使って。
Davidの企みに気づいた隣家の男や成り代わったスザンヌ夫婦、そして警察などはDavidを止めようと実力行使に出る。車を使って陽動作戦に出たDavidと、騒ぎになっているうちに「ドア」に向かおうとするMajaとLeonie。その2人に気づいた5年後のMajaは、生きている娘Leonieとの暮らしを望みながらも、彼女達を行かせることにした。

執拗に妨害する住人達を振り切り、DavidはMajaとLeonieを「ドア」まで送ることに成功する。ボンネットに乗ってきた隣家の男を振り切ろうとしたDavidの車は、Maja達が入った直後の「ドア」に突っ込み、「ドア」とその先に続く通路は崩落した。今後、向こうの世界から入ってくる人間は、もういなくなるだろう。
Davidは、またLeonieのいない世界で、Majaと2人で、または1人で生きていかなくてはならなくなった。

---粗筋ここまで---

「あの運命の日に戻れたら・・・」
人生の大きなターニングポイントを迎えた人が、そこで後悔を得てしまった人が、きっと一度は夢見るであろう「あの日、あの瞬間に戻る」こと。
しかし、それが一種の並行世界だった場合、そこには自分とその時点の自分の2人が存在することになり、そこでの生活を望む限り、どちらかが淘汰されるしかない・・・。

Davidが、過去の自分を抹消して新たにやり直すことを心から喜べる人間だったら、彼はあんなに苦しまなかったんだろうなと思います。5年前のままだったらなら、Davidは罪悪感など感じずにさっさと自分を殺して抵抗なくなり代わったのかもしれません。
破綻する前の、まだ関係の修復が可能な妻Maja。生きて、笑顔を見せている娘Leonie。自分が失くしてしまった大切なものが、すべて目の前にあり、手を伸ばせば手に入れることが出来る状況。

ただし、そこには自分殺し、そして事情を知らない人間の抹殺が必須となる。

ある意味、狂気の世界だなぁと思いました。
やり直しの生活を維持するために必要なことと割り切って邪魔者を排除できる隣家の男や他の住人達は、既に感覚が麻痺してしまっていたのかもしれません。または、やっとこの手に戻ってきた大切なものを失くすことなど、二度と受け入れられないと思っているのか。

そんな彼らに対して、生きている娘Leonieと、5年前の自分Majaを諦めた、Davidと同じ時間軸のMaja。それが母性なのか何か、適切な言葉は見つからないのですが、見事に対照的だなぁ、と。それはDavidにも言える事で。
彼らは良心の象徴なのでしょうかね・・・

「やり直し」とはなんぞや?

と問われてるようにも感じました。

分岐点に戻って、そしてどうする?
間違いを正せば、その後は幸せになれるのか。
その幸せが、大きな犠牲と生きている限り逃れることの出来ない罪を背負うことによって成り立つものだったら?
自己満足のために、過去の自分とは言え別個の人間の命を終わらせ、その生を奪うことは正しいのか。
そうやって、「過去をやり直すために戻ってきた人間」達の作るコミュニティとは?
「変わったの。私はもう前の私じゃないの」と新たな関係を築くことを示唆したGiaのように、生まれ変わった気分で生活をやり直すのか。

まだ自分の中で消化しきれていなくて言葉が上滑りしてる感がありすぎるのですが、連続で見るにはちょっと重いので、また時間を空けて再生したいと思います。
今のところ、alex自身は「戻りたいあの瞬間」がないので、想像で語ることしか出来ず。もし、そういう瞬間を持っている方が見たら、また違う印象を受けるのかもしれません。

公式サイト(ドイツ語):Die Tür

ドイツ版DVDは2010年7月発売予定ですが、ドイツ版DVDには基本、英語字幕が付かない事が多いです(ドイツ語字幕のみ)。

こちらのタイ版DVDは英字幕あり(もちろん正規DVD)で、助かりました(^^;

特典映像は、予告編。

前髪が長めのマッツが苦悩する姿がファンにはツボかも。着替えるシーンなど何回かあるので、何気に露出度は高いかも。あと、ずぶ濡れ状態とかw

年齢制限は入っていませんが、ベッドシーンも出てくる(女優さんよりマッツの露出の方が断然高い)ので、小さなお子様や微妙なお年頃のお子様と一緒に鑑賞なさる方がいらっしゃったらご注意を(笑)

imdbを見る限りでは、各国の映画祭に出品されているものの、映画館公開は2010年5月現在ドイツのみ。ドイツ映画ですので本国ではちゃんと映画館で公開された様子。(2009年11月)

▼英字幕付の『Die Tür/The Door』タイ版DVDは、こちらでも扱っています。

The Door(Thai版)DVD>Mads Mikkelsen/マッツ・ミケルセン
[携帯用]The Door(Thai版)DVD>Mads Mikkelsen/マッツ・ミケルセン

|

マッツ・ミケルセン:DVD」カテゴリの記事

マッツ・ミケルセン:映画」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/48366/48282510

この記事へのトラックバック一覧です: マッツ・ミケルセン主演 ドイツ映画『Die Tür/The Door』DVD鑑賞♪:

コメント

Alex様~。
この映画の制作が発表された時から追いかけて来まして、ハッピーエンドはないだろうなぁと思っていましたが・・・やはり「マッツらしい」終わり方なんですね。シクシク・・。(T_T)
何だか悲しくなってしまいましたが、鑑賞するのを楽しみにしております。

でもこの作品は現在も映画祭に出品されていて、今のところ3つの(小さな?)ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞しています。
タイムトラベルものって破綻無く作るのは難しいですが、面白そうですね。
タイ版の御発掘&御紹介どうも有り難うございました!!!(^_^)/

投稿: rinzu | 2010.05.10 12:41

>rinzu様
なかなかハッピーエンドな終わり方にし難い内容でしたね~(^^;
ハリウッド映画ならハッピーエンドになってたかもしれませんが(笑)

時空を超えるものはパラドックス発生から逃げられないので、そこをどう乗り越えるか、矛盾なく無理なく収めるか、脚本と監督の力量が問われるのだと思います。そういう意味では、本作はわりと破綻がなかったのではないかと。

鑑賞からちょっと時間が経ってしまったので微妙にうろ覚えですが、英語で見られてホントに良かったです。マッツの魅力語りはrinzu様にお任せいたします~。

投稿: alex | 2010.05.10 14:19

very well

information you write it very clean. I'm very lucky to get this information from you.

投稿: Christian Louboutin Shoes | 2010.06.04 02:16

コメントを書く